Z6IIIと夜の街
最初にZ 6を購入した時も、夜の京都を写しました。あの時はD800とNEX-6を使っていたところからの買い替えで、高感度耐性が上がることを期待しながらシャッターを切っていたように思います。写真を撮ること自体には慣れていても、今から思えば、新しいカメラはなじみがなくて、何を取ったら良いか分らない感覚になっていたなと思います。
同じことを今回、Z6IIIを手にして思いました。操作感はそれほど変わらず、ボタンのカスタマイズを変えたために少しだけなじみのないものになっていても、それ以上に新しいカメラであるということは写真の取り方を難しくします。手に持った時の重みやバランス、厚み、ファインダーに出てくる絵の違い、ボタンの感触などがそう感じさせるのでしょうね。
Z6IIIはZ 6IIに比べると、重量としては増えていても、グリップ側が軽く、そのせいで持った瞬間に以外に軽く感じます。その代わりレンズ側の重みを感じると、そちらに負担がかかっているのも感じます。厚みはあって、手を大きめに開かなければ握れない、ということを意識させます(口を大きく開けないとイチゴ大福が食べられない、みたいな感じです)。
京都はこの日、祇園祭の真っ最中でした。中心部に住んでいた時もほとんど行ったことはないのですが、郊外に引っ越した今となっては、足を運ぶ機会もないのではないかと思います。今回はたまたま知人と飲むためにでてきたのでした。そしてその知人はZ 6を購入して夜の写真を取った時にも飲んでいたのでした。
チルト液晶であればモニタを使っていただろう場面でも、バリアングルになったためにモニタを開かなくなって、撮る写真の風景が違うということもありそうです。ここは写真を撮るという行為がすごく制限されていると感じます。だいたい動画を撮るのにだって4軸チルトの方が便利なんじゃないでしょうかね。カメラはYouTuberのためにあるんじゃないんですよ。
高解像機が欲しいわけではないので、Z7IIIを積極的に持ちたいという気もないのですが、Z6IIIほどには動画に降った機種として出てくることはないでしょうから、部分積層でもないかも知れないけど4軸チルトという可能性はあると思っていて、そうだとすると乗り換えも候補に上がってきます。
細かいところでは写真モードでターゲット追尾モードがなくなったとか、なくなっても良いのだけどオートエリアAFでフォーカスポイントを選ぶと3Dトラッキングになる使い方はしたいとか、動画の時のファインダーのリフレッシュレートが低いのはどうにかならないのかとか、サブセレクターはもっと滑らかに動かないのでしょうかとか、イルミボタンは電源ボタンについてて良かったんじゃないかとか、その分このボタンに機能を割り当てたいとか、バリアングルがとか、バリアングルがとかはありますが、期待していたのはAF制度と速度の向上とN-RAWなので、そのあたりはいまのところ期待通りかなと思います。ここにある写真は関係なくて、まだ検証してみたいところです。
出てくる絵はあっさりしていたり、光の具合によっては緑がかかって見えます。Z 6IIが高感度で赤っぽくなっていたところがあって、そのせいで「あれ?」っと思うのかも知れません。並べて撮ってみたわけではないので、あくまで感触でしかないのですが、出てくる絵が違うなと思います。
この記事の写真はどれもLightRoomで現像しているので、捕ってだしのものではありません。1枚だけ載せるとこんな感じ。Photoshopでリサイズ(画質を7、バイキュービック自動、色空間はAdobeRGBのまま)しています。何が違うって、まあ何が違うんでしょうね。