カフェ,  旅行

秋の大原

引っ越しをする前は、たびたび大原に出かけていました。京都市内から45分くらいで行ける、近郊の田園風景といった場所で、寂れているようで寂光院や三千院といった観光地があって温泉もある、緑豊かな、訪れるには程よい場所であったのです。引っ越しをした先がそれなりに緑があって山の見える土地であったので、以前ほどそうした場所への渇望がなくなっていましたが、寒くなって、温泉が恋しくなったこともあって、久しぶりに訪れてみました。

大原は相変わらず大原で、緑豊かな中に人の手が加わって、川のせせらぎと、田畑の世話をする人たちの姿と、はるか上空を舞う鳥や地面を移動する虫たちと、観光に訪れる人の気配と、その風景を歩く僕たちの足音がする場所でした。

妻の好きだった店が大原に移転して、温泉宿で昼食を食べて、河原で遊んだ後は、その店でお茶をしました。三千院前のバス停から川に下るとカフェの並ぶ通りがあって、その一角に店はあり、こじんまりとした店内の裏に大きな庭を抱えています。

これだけの植栽を整えるのに、どれだけの時間とお金と労力が係ったのだろう、何てことを、自分たちの庭のことを考えながら思っていました。こんな土地に暮らすことは僕たちの生活からは考えることができないけど、こんな景色に囲まれて生きるってどんななんだろうな、と考えてしまうくらいには緑豊かな場所でした。

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